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暗唱力を伸ばしながら、持ち前の豊かな感性で表現することを楽しむ。福島県 Sくん(5歳) 今回は、お兄ちゃんと一緒に七田教室へ通室中の、Sくんをご紹介。
今年の夢っこ作品大賞工作部門で特別賞を受賞するなど、豊かな感性を発揮しています。そんなSくんの様子と今の福島での生活を、お母さまにうかがいました。

大きく伸びていく感性

お仕事を通じて七田式教育を知り、「子どもが産まれたら通わせたい」と思っていたというお母さま。お兄ちゃんのYくんは、1歳のころから通室を開始。そして、6歳離れて産まれたSくんは、胎教教室に行ったあと、2歳から本格的に通室を始めました。

いま、がんばっているのは暗唱というSくん。「音楽を聴くような感じで、私が読むものや暗唱CDなどを聞いています」とのこと。最初はお母さまが何度も根気よく話すのを聞いて、その後をついて話し、何度も繰り返して憶えていきます。「私も子どもも、根気よくがんばっていますね。常に耳に入るようにしていますが、胎教からしていたおかげか、お兄ちゃんのもずっと一緒に聞いているおかげか、憶えるのはお兄ちゃんより早いですね」。

また、感性も豊かなSくんは、今年の夢っこ作品大賞の工作部門で、特別賞を受賞。大きな松ぼっくりにカラフルでかわいい羊毛をアレンジしたツリーを作りました。「福島は放射能の問題で木の実を拾ったりできないので、愛知県のお友だちが送ってくれた松ぼっくりを使って何か作ろうということで、これを楽しんで作っていました」。Sくんの明るくのびのびとした感性が松ぼっくりツリーに表れて、楽しく素敵な作品となっています。

被災地の現状の中で

Sくんが住んでいるのは、東日本大震災の原発事故で大きな被害があったいわき市。「子どもの置かれている環境は、今も何も変わってないんですよ」とお母さまは声を落とします。震災後、お母さまたちは福島から避難して生活することを模索したものの、建てたばかりのおうちや仕事の関係などで地元を離れることができず、防護しながら生活していくことを決めました。しかし、放射能に汚染された土壌は、今も2年前と変わらぬまま。「日々被爆しながら生活している状態なんです。子どもは大人が守ってあげないといけないのに、行政や学校は、福島の復興を第一に考えるあまり、給食にいわき産のお米を使おうとするなど、守ろうとはしてくれないのが実情です。

子どもの体に放射能が蓄積されていくようなことはしたくないので、食べ物は産地を選んで食べさせたい。でも、スーパーでもなかなか西日本のものが手に入らなかったり、こういうことを気にしていると、『まだ気にしているの?』『そういうことを心配する人がいるから、外で部活が再開できない』などと言われることもあって。これ以上子どもを被爆させないようにするために、休みには支援団体の方が受け入れてくださるところへお世話になるなど工夫をしたり、子どもたちを守ってほしいという活動をして市に申し入れをしたりしているけど、聞き入れてもらえないなど、もどかしいことばかり。考え方は人それぞれだけど、事実はちゃんと伝え、子どもたちには自分自身を守ることを学んでほしいと思うんです」と切実に願うお母さま。

子育ての仕方はもちろん、生きていくためにどうしていけばいいのか、まだ終わらぬ不安な毎日の中で迷いながら、それでも福島で育つSくんたちの未来がより良くなるよう活動されています。

胎教のころを思い出して

震災直後「ここにいては危険だからすぐ避難して!」とお母さまに教えてくれたのは、七田教室の先生だったそう。「戻ってくるタイミングなども教えていただき助かりました」。
とはいえ、惨状を目の前に、七田にも身が入らないこともあったというお母さま。今では「私の子育てを穏やかに、充実したものにしてくれる大切なものです」と話します。「つい、口うるさく言ったりしかることも増えてきたけど、何かあれば妊婦だったころを思い出すんです。胎教の重要さを七田で教えてもらい、妊婦生活も楽しくて、あのころを思い出すと優しい気持ちになれる。生きていてくれてありがとうという気持ちに返ることができるんです」と七田への想いを教えてもらいました。

七田の教えのとおり、愛してほめて、ありがとうと言葉をかけて、ハグして、大好きと伝えることをしてもらいながら、素直に成長しているSくん。「すると子どもも喜ぶし、言葉や行動でちゃんと伝えることは重要だと実感しています」。

お兄ちゃんのYくんのように、虫のフラッシュカードを見たら田んぼや野原で虫捕りをするなどの実体験をすることが、今の福島ではSくんにはなかなかしてあげられないと残念がるお母さま。しかし「七田で学んだことを活かしてありのまま、自分らしく生きていってもらえたら」と、希望を託します。

福島での生活が一刻も早く平穏な状況になることを第一に、真平くんが自分を守る術を身につけながら、感性を伸ばして大きく成長してくれることを切に願います。

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